マックワールドエキスポでもっとも反応が大きかったのは,アップル社純正のウェブブラウザ,サファリだろう。これまでモッサリとした動きのウェブブラウザを使わざるをえなかったマックOS Xユーザーにとって,サファリのレンダリング速度は優秀で待望の製品といえる。ポップアップ抑止機能の効果も十分。アクアでもこれだけ速いのは,今から正式版リリースが楽しみだ。
サファリをほぼデフォルトブラウザとして使用し続けている。下記にあげる問題はいくつかあるが,「使えない」というほどのものはない。ほぼ使えている。高速なマシンを使っていない私には,サファリの動作の機敏さと最速の表示速度はとてつもなくありがたい。今後,多少機能が増えて,動作速度に影響があるかもしれないが,ベース部分の能力の高さは実感できている。ありがたい。
テキストのサイトをみることが多いので,日本語環境では一字下げの全角スペースがなくなるのと,禁則処理がちゃんとしてないのが気になる。これらは日本語環境での使用について整えられれば直っていくだろう。たぶんいちばんの問題であろう「~」の入ったURLがちゃんと認識できないのは,自分のサイト内では「~」に置き換えることで解消。現在のサファリのユーザーエージェントは,「Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/51 (like Gecko) Safari/51」となっている。「(like Gecko)」ってなんぢゃいと誰もが思うところだが,(たぶん)サファリの開発主幹であろうデビッド・ハイアットのウェブログによると,DHTMLを順当に動かすには,MSIEかゲッコーを名乗るしかなかったとのこと。まぁ,しょうがないか…。
ハイアットのログの最新の記事では,テーブルタグでのバグも直されているようだ(いつそれがリリースされるかは聞かないでくれと彼は云っている。バージョントラッカーのページや,当サイト内の「終わらない「2011年の夏休み」。」でもテーブルタグの問題はあるので,改善版がリリースされるのを待ちたいと思う。なんにしても,サファリで心中,でよいということだ。
|